リュウと春麗の萌え日記   (そま)

リュウと春麗の萌え日記

長編小説エピソード その2

何故に今頃、過去に書いた「長編小説」エピソードなのか?

そもそもゼネスト熱で、長編小説の存在をすっかり忘れていたんです。

HPをアップした当初など、長編小説は載せるつもりさえなかったんです。

 

何故に今、思い出したのか・・・?

「鉄拳」最新作のコマーシャルを見たから。

鬼平さんだか波平さん?平八さん?と息子さんとの親子喧嘩とかいう。

 

かつて「鉄拳」で遊んだことがあります。素人でもおもしろかったです。

 

鬼平さんじゃなく、平八さんと一八さんとのバトルのCMを見て、豪鬼上人とリュウさんとの因縁がフラッシュバックしてしまい、「ああ、そういえば長編小説で書いたなあ」と思い出したわけでした。

 

 

リュウさんの小説を書くのは、本当に難しい。

 

十代の頃ならば「戦いで死ぬ」というラストしか思いつかなかった。

けれど、主人公を死なせて美化しちゃうのはご法度だというのが小説の定石。

だから、リュウさんを書くのは到底無理だと早々に悟った。

 

なのに、熊野本宮大社で「リュウさんのストーリーを本気で書こう」とひらめいちゃったものだから、しょうがない。これも自分の宿業なのだろうと開き直った。

 

まず、リュウさんが強くなりたがる動機がわからない。

 

男子ならば「モテたい」がために強くなりたいと考えるのが通常であるが、そうではない。

 

ではその動機を探るため手がかりである、彼を形成した土台や出自そのものが謎。

平八さんと一八さんのような明確な親子の確執があるわけでもない。

そもそも、家族の存在すら不明。

かといって「あしたのジョー」のような孤児ゆえのトラウマらしきバックボーンもない。

 

そして、なんのために闘うのか。その動機がわからない。

 

北斗の拳」のケンシロウのように恋人を殺された悲しみを背負っているわけでもない。

勝負の世界で生きているのにもかかわらず、勝利(成功)が目的でもないらしい。

だから彼には通常のサクセスストーリーが成り立たない。

では、師匠と同じく仏道への信仰心があるのかと思いきや、出家者でも僧侶でもない。

 

ただ彼に与えられたのは 「求道心」と「道着姿に赤いハチマキ」だけ。

 

求道心が強いのにもかかわらず、彼は寡黙であるがゆえに心中を察することが難しい。

純粋に強さを求めているのであれば、世界最強の双璧「打倒豪鬼・打倒ベガ」様の図でいいはず。なのに彼は、この二人をリスペクトさえしていない模様。

 

じゃあ、Ⅲの世界でいえば、仙人さんの境地が真の格闘家なの?

ツートンカラーのギル様なの?

 

いずれも違うようです。リュウさんは誰をも目標にしていないようなのです。

 

では、同門のケンの生きざまを見習うかと思えば、そうでもない様子。

ましてや軍人や刑事という役職を持ったキャラのように正義感もない。

その格闘術を平和のために使うという使命感もない。。。

 

 

な~んて、あつかいにくい主人公なんだろうね~。

 

 

ゼネスト見てて思ったんだけれども、主人公でありながら最もセリフが少ないとはどういうことなの?ってこと。

 

こんなに口数が少なかったら、わき役でもよさそうなのに、最後はいいところを全部持ってっちゃった。

 

ベガ様を倒した時点でやっと、「リュウさんが主人公だったんだね?」と気が付いたくらい。

 

初期の漫画などの創作物に見られた、鈍感でデリカシーがない格闘バカ的なキャラでなくなってからというもの、偉大になりすぎて、もはやキャラに脚色できなくなってしまったのではないかと思う。

 

要するに、リュウさんというキャラが、あまりにもニュートラルで無色透明なキャラになりすぎたんだ。

 

それは、彼の自我がなくなっていったということ。だからベガ様を倒すことができた。

 

 

初期のリュウさんのキャラ、結構好きだったんだけどな~。格闘バカにやきもきする春麗ちゃんもかわいかったよね~。

 

 

そもそも彼は日本の武道家なのであります。一貫してサムライの魂を持っている。

 

謙虚で誠実で、世俗的な欲にうつつを抜かすことなく、戦いの世界に対して不断なる向上心と探求心が旺盛な姿から、世界中の格闘家から絶大な信頼を得ている。

 

それがリュウさんの個性なんだ。

 

 

長編小説に限っては、彼を純粋なる「日本人格闘家」として書きました。

出木杉君とかベジータ様のようなエリートじゃない。

手探りで自分の道を切り開いていく。

そんな姿がリュウさんの最大の魅力なんだ。

 

 

25年経ってみて、リュウさんというキャラを、あらためて考察してみた。

明確にいえるのは、彼は「使命を持たされたキャラ」であったということです。

 

 

リュウさんに隠された秘密 その1

https://ryu-chun.jimdo.com/暗号解読/レベル3/

 

リュウさんに隠された秘密 その2

https://ryu-chun.jimdo.com/暗号解読/レベル4/

 

いずれも筆者の独断と偏見です。<(_ _)>

 

 

●長編小説です。

長編小説 - ストリートファイター リュウと春麗の小説たち

 

 

長編小説エピソード その1 - リュウと春麗の萌え日記 (そま)

長編小説エピソード その2 - リュウと春麗の萌え日記 (そま) 

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