③HOT!なアイツの裏事情。
①HOT!なアイツの裏話の続き。<(_ _)>
ケン 「ところで、結婚式はいつの予定なんだ?」
リュウ「それが・・・まだ未定なんだ」
ケン 「何だ、まだだったのか。春麗最近めっちゃ機嫌いいからてっきり今年中かと思ってたわ」
リュウ「面目ない・・・」
ケン 「結婚は勢いだぜ? ためらう理由はないだろ?」
リュウ「それはそうなんだが・・・」
ケン 「何だよ?」
リュウ「婚姻届けはもらってきた」
ケン 「キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!」
リュウ「あんな薄っぺらい紙一枚で人生が決まってしまうんだな」
ケン 「お、おまえ、もしかして!!??」
リュウ「いや、心変わりしたとかじゃないんだ」
ケン 「ほっ。。。だったら?」
リュウ「あの紙に、本籍地を書く欄があってだな」
ケン 「ああ、『日本』だろ?」
リュウ「それは国籍」
ケン 「だったら?」
リュウ「戸籍だ」
ケン 「それな」
リュウ「わからないんだ」
ケン 「まさか!!??」
リュウ「俺、出どころ不明だったんだ」
ケン 「うそだろ!!??」
ケン 「おまえの親はよ!?」
リュウ「俺、親いないし」
リュウ「師匠は死んでしまったし」
ケン 「豪鬼! 豪鬼がいるだろ!! おまえの父親とかいう噂がたしか・・・???」
ケン 「それで?」
リュウ「俺の親を教えてくれって言ったら『知らぬ』と」
ケン 「例のうわさは!?」
リュウ「聞いたら『我、生涯不犯*(ふぼん)なり』とか言って」
ケン 「胸張って言うことかよ。しかも生涯って・・・」*異性と交わらないこと。
ケン 「なんかほっとした」
リュウ「で、俺、結婚するから俺の出生についての情報が知りたいと言ったんだ」
ケン 「したら?」
リュウ「『妻帯するなど外道。うぬが修羅の道を捨てるか』とか言われてだな」
ケン 「それか」
リュウ「『捨てる』って、はっきり言ったらゴネられて」
ケン 「豪鬼が」
リュウ「『暗殺拳極めずして女子にうつつを抜かすなど愚か者なり。所詮うぬも暗殺拳に血塗られし者よ』って」
ケン 「やっぱ豪鬼もぼっち仲間がいなくなるのはさみしかったんじゃないのか?」
リュウ「『うぬは殺意に呪われし者。我と同様、怨霊を背負うが定め』とかなんとか」
ケン 「好きだよな、豪鬼そういうの」
リュウ「なんとなく俺の結婚を阻止したいみたいで」
ケン 「そんな感じだな」
リュウ「『俺はあんたを超えてみせる』って言ったんだ」
ケン 「殺意の波動、治ったしな」
リュウ「『あんたが生涯できないことをしてみせる』って」
ケン 「かっこいいじゃないか」
リュウ「『あんたはひとり死にゆくだけだが、俺は子孫を残す』って」
ケン 「なんか、かっこいいよ、おまえ」
リュウ「ともかく、急ぎだから教えてくれって粘った」
ケン 「がんばったんだな」
リュウ「そしたら『拳を交えずして答えを求めるなど笑止』って言うからめんどくさくて」
ケン 「確かに」
リュウ「何かあの時の俺、異常に無我の境地でさ」
ケン 「うん」
ケン 「なんだそれ!!!???」
リュウ「《天翔ける龍の閃き》の如く瞬間技。気がついたら新手の必殺技を出していたんだ」
ケン 「飛天御剣流のやつか」
ケン 「で、豪鬼は!?」
リュウ「泡吹いてて。」
ケン 「泡かよ!?」
リュウ「気を失わせてしまったから聞き出せなくて」
ケン 「いよいよめんどくさいな」
リュウ「で、必死で蘇生させて『俺の勝ちだから教えてくれ』って言った」
ケン 「そしたら???」
リュウ「戸籍は『ない』って」
ケン 「あちゃ~~」
リュウ「仕方ないから役所に聞いたら台帳にない人は、死人と同じとか言われてしまって」
ケン 「あっちゃ~~~」
リュウ「久々にメンタルまいった」
ケン 「死人かよ・・・」
リュウ「俺、今までそのことを知らなかったことが情けなくて」
ケン 「死人だもんな・・・メンタルきついわ」
リュウ「俺、どこの馬の骨かわからない奴だったなんて」
ケン 「いい奴なのにな」
ケン 「死人じゃな・・・」
リュウ「紙切れ一枚で俺の人生・・・」
ケン 「ってか、本籍地とかって普通、履歴書に書くよな? おまえ就活しなかっただろ」
リュウ「シュウカツ? そういや、春麗もニンカツがどうとか言って張り切っていたな。食い物か何かか?」
ケン 「おまえのそういうところ、俺は好きだぜ・・・(涙)」
リュウ「その婚姻届けなんだが・・・」
ケン 「ああ」
リュウ「さらに重大なことが発覚したんだ」
ケン 「なんだよ」
リュウ「俺の苗字、なんていうんだ??????」
ケン 「笑えないジョークかよ!!!???(爆)」
やっとゼネラルストーリー後のリュウさんと春麗さんの小説を書いて一段落したところですが、まだ書けていないテーマに気が付いてしまったのです。
『ストリートファイターV アーケードエディション』NEW OPENING TRAILER のリュウさんと豪鬼さんの決着を短編小説で書けていなかったんです。
過去に長編小説では書いたのですが、改めて脳内妄想してみました。その後はどうなってしまうのでしょうね~?
ともかく二人の結婚式を楽しみにしています。(≧▽≦)/
追記:続きを書きました。④HOT!なアイツの火付け役
HP更新しました。「リュウと春麗の神結び」シリーズもここまで来てしまいました。よろしかったらどうぞ~。